呼吸筋を鍛えるとどうなる?
呼吸がもちろん肺で行われることは、皆さんご存知の通りです。
ところが、肺というものは全部が使われているわけではありません。呼吸筋を鍛えると、肺活量が増える、というよりは、今ある肺が十分に使われるようになるのです。
さて、具体的にはどうなるのか?
まず、当然のことながら、呼吸筋全体が強化されます。また、その周辺筋である咽頭筋も強くなります。
さらに、呼吸筋は姿勢保持筋とも深く関係があることから、姿勢にも大きく影響してきます。
スポーツでも日常生活においても、いつも以上に力を出そうとしたり早く動いたりして呼吸に負担をかけると、息が表面的になることは誰でも経験があるでしょう。はぁはぁ、と肩で息をするような感じです。
ところが、呼吸筋を鍛えると、より深い呼吸を保てるようになるのです。
ところで、筋肉に「瞬発系能力(速筋)」と「持久系能力(遅筋)」があるのはご存じですか?
呼吸筋にも、同じように速筋と遅筋があります。
では、アスリートから見て、呼吸筋により必要な能力はどちらでしょう?